車は本当に資産になるのか
“自動車”と言えば、言わずと知れた贅沢品です。
テレビドラマやマンガの世界では、超お金持ちの男性が高級外車に乗って女性を迎えに来るシーンは鉄板とも言えるお金持ちシチュエーションでしょう。
一方で“資産”と言う観点で見ると、賛否両論の意見があります。
人によっては資産どころか負債と考える人も居ます。
実は、どちらの意見も資産形成には重要な観点です。
メリットやリスクを理解し、資産として有効的かどうか判断していきましょう。
自動車に対するそれぞれの意見
“資産派”と“負債派”、それぞれの意見をまとめてみました。
"負債"と見なす理由
まずは負債と見なす人の意見を見ていきましょう。
自動車の所有を負債と思う人からは、「購入費が高い」「維持費が高い」「資産価値はどんどん下がる」という否定的な意見が見受けられます。
実際に自動車は購入費用だけで数百万円に上り、車検やメンテナンス費用は家計の痛手となりがちです。
当然のことながら使用のたびにガソリン代が掛かりますし、走行距離がかさめば資産価値が下がる原因にもなります。
住んでいる地域によっては車が必須の生活を強いられるという状況もあり、一定のドライバーは車を手放す際に売却ではなく廃車を選択する人も居るほどです。
とにかく費用が掛かり、“手放す頃には資産価値など残っていない”と考える人が、負債派の意見を後押ししています。
"資産"と見なす理由
一方、資産と見なす人にも相応の理由があります。
その理由としては高級車に乗っていればステータスになるからです。
それは決して高級車に乗り回していることを友人に自慢できるという意味ではありません。
優秀なビジネスマンや経営者の中には車に関心が強い人も多く、高級車に乗っているだけで会話を生み出すきっかけになるのです。
そこからビジネスを展開し、人脈を繋げられれば、かけがえのない存在としての資産価値を見出せます。
また、“高級車”もしくは“人気車種”を選べれば資産価値が下がりにくい傾向にあり、中古で売却できない懸念を拭うことが可能です。
車は3~5年程度で買い換えるものと考えておけば価値が高いタイミングで売却できるため、「高級外車を100万円で5年乗れた」というようなポジティブなサイクルを生み出せます。
資産として選ぶなら人気の高級車
自動車は購入費用が高く、メンテナンス費用も高いため負債と見なす人が少なくありません。
一方で、あえて初期費用を背伸びして高級外車や国産人気車種を選び、売却サイクルを短くすれば高い資産価値を保ち続けながら性能の良い車を持ち続けられます。
また、金銭面でなく“人脈”や“ビジネス”といった目に見えない副産物の観点でも、高い価値を見出されています。
コレクション目的でもない限り、所有し続けるだけで資産になるケースは珍しいですが、自分なりにメリットを見出すことで資産価値が変わるアイテムなのではないでしょうか。