お金は“もしも”のために確保しておく必要がある
若い世代は、毎月貯金するためのお金を確保するのが難しい傾向にあります。
しかし、“急な出費”は世代を問わず訪れるもので、何歳からでも貯金をしておくに越したことはありません。
いつから貯金をしておけば良いかと言うと、自分自身でまとまったお金を捻出する最初の機会である“就職活動”にさしかかるあたりが1つの目安です。
アルバイトを中断し、学業と並行して行われる就職活動は、本格的な活動を始める前にある程度の金銭的な余裕を持って取り組む必要があります。
人生とは、必ずしも稼ぎながら活動することができるとは限りません。
必ず貯蓄を行うようにすると共に、多くの人が直面するライフイベントのなかでどれほどの資金が必要になるか確認していきましょう。
あらかじめ備えておきたい“お金が必要になる”場面
住宅購入資金
人生で最も大きな買い物と言われる「住宅」の購入資金には、確実にまとまったお金が必要です。
購入する住宅のタイプによっても変わりますが、一戸建て住宅は「3,400万円」程度が相場と言われています。
教育資金
子供が生まれれば、学校に通わせる必要が生じるため「学費」が発生します。
高卒まで学費を工面する場合でも「500万円~1,800万円」必要です。
仮に国公立の大学に進学したとしても、生涯の学費は「1,000万円」程度必要だと想定しておきましょう。
老後資金
働けない状況でもお金が必要な最たる例が「老後」です。
仮に定年退職し85歳までの20年間無職で過ごしたとしたら「6,200万円」程度の資金が必要になります。
ここから年金受給分を差し引いても、「2,700万円」程度は用意しておきたいところです。
結婚資金
三大資金以外にも必要なお金は山ほどあります。例えば「結婚」の資金です。
結納・婚約指輪・新婚旅行…。
これから人生を共にしていく2人にはどれも欠かせない要素です。
結婚に必要な相場は「470万円」とされており、どれだけ押さえても300万円は覚悟しておきましょう。
入院費用
残念ながら、資金は幸せな行動にのみ必要なわけではありません。
ケガや病気に際する「入院」費用は確実に確保しておきたいものです。特に、入院に際して働けなくなった場合の生活保障は誰しもが考えなくてはいけません。
最低でも3ヶ月分の生活費の相場とされている「60万円」程度は確保しておきましょう。
緊急時に困らない資産形成を日頃から考えておく
人生において、まとまったお金が必要になる場面は必ず訪れます。
しかし、いつでも働きながら対応できるとは限りません。
あらかじめどのようなライフイベントでお金が必要になるか確認しておき、早い内から貯金や資産形成を少しずつ積み立てておくことが大切なのではないでしょうか。